COKI BOLLEMEYER "Sunyotok"

垣根を越えた音楽活動から培った音の融合
人間が支配し混沌とした負の世界に見出す僅かな希望
殺伐とした都市社会からインドネシアの自然への憧憬
すべては幸せの為だけに

METALLICA、Steve Vai、Jimi Hendrixに触発され、米国のMIで学び、90年代中期からBASE JAM、DEADSQUAD、BLACKTEETH、NETRAL/NTRL等、オルタナティヴ、パンク、ポップロック、果てはデスメタルまでジャンルの壁を取っ払って活躍してきたギタリスト、Coki Bollemeyer。

一般的にはロッカーとしての顔が知られる彼だが、90年代後半にはジャズ・ミュージシャンとフュージョンも演奏しており、このプロジェクトの構想は1997年から存在していたという。けれども、時間や金銭的な制約もあって構想のまま膠着状態のまま。そして約20年もの歳月が流れた2016年、密かに胸に抱き続けていた夢がインストゥルメンタル・ジャズ／フュージョン・プロジェクト『Sunyotok』となって実現する。

ギターを持ち始めてから蓄積されてきた音楽と人生経験を基に、軽快に心の赴くまま自由、けれども慈しみを持って音は紡がれる。澄み渡る夕暮れ、嵐の時も穏やかな海の底、雨に歌う草花、森で共生する数多の生物……。彼の心の中にはそんな風景が広がっているに違いない。1997年の彼には表現しきれなかった事、20年後の2016年だからこそ見えている事があるはずだ。これは“精神的な旅”だとも表していたが、『Sunyotok』はまさに彼の人生そのものなのだろう。

シングルとなった「Negative」はタイトル通り、世界に蔓延するネガティヴな要素について。しかし伝えたいことは、その混沌の中にこそ希望が入り混じっていること。それは中間部に配された「Amazing Grace」の旋律として現れる。諦めることなく心穏やかに待ち、その手掛かりを掴もう。

メンバーは、Mario Obedh L Gaol（ドラム）、パンク・バンド、BLACKTEETHのJerremia L Gaol（ベース）、『THE RAID』や『KILLERS』等の映画音楽やTV番組の音楽等を手掛ける作曲家として有名なAria Prayogi（エレキ・シタール、シンセ、サンプラー）、そしてCoki Bollemeyer（ギター）。

2016年発表。
見開き紙ジャケット仕様。

収録曲
01.Herbs 7:25
02.Negative 6:26
03.Temptation 6:09
04.Whipcream 4:59
05.Rainy Season 7:52
06.Wanderlust 7:02
07.Contemplate 7:00
08.Scrambled Egg 8:26

サンプル動画は「Negative」のPV。