NARJAHANAM “Wa Ma Khufiya Kana A'atham”

NARJAHANAM “Wa Ma Khufiya Kana A'atham”

販売価格: 1,200円(税込)

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舞え 娘よ 恍惚として
我を煽動させよ
歌え 娘よ 呪いの歌を 
我と契りを交わせ 
踊れ 娘よ もっと淫らに
そのすべてをさらけ出し 我に捧げよ
我が血潮は滾り 
地底より立ち上る業火は天をも焦がす
愚者と邪神を引きずり出して焼き払え
耳をくすぐる甘い阿鼻叫喚
くすむ焦土に赤黒く粘る血溜まり
この美しい大地に我らの王国を再建しようぞ

バーレーンのNARJAHANAMが放つ威風堂々の第2弾。チンピラごときでは寄り付く事もできない凄み。ベリー・ダンスすら踊れるようなアラビアンなメロディと邪悪なイキフンがムンムンのデス/ブラック・メタル。
熱い!焼ける!助けて!……いいや、助けないっ!紅蓮の炎の中で苦しみ踊れ!
ベリー・ダンス入門にはぴったり!(半分嘘) 

2013年発表。

収録曲
01.Ma Khufiya Kana A'atham 3:25
02.Kahf Alkhulood 5:12
03.Qudoom Alsultan 4:49
04.Rimal Alzaman 5:48
05.Symphoniyat Almowt 4:38
06.Ma Bain Althulumat 5:28
07.Hushood Alnar 4:23
08.Ahlu Alquboor 4:28
09.La'anat Looha 4:21
10.Sulaiman 6:06
11.Kitab Altuqoos 9:35

アジアのバンドの音源が聴けるネットラジオ
「Cinta KecilのASIAN ROCK RISING vol.83」にて紹介。
YouTubeでの視聴は こちら

以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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規模の大小を問わず、新人からベテランまであらゆるロック/メタル系のミュージシャン達が立て続けに来日する昨今、2014年は特に凄い状況になっている。ライブだけでスケジュールと金銭のやりくりに頭を悩ませる日が来ようとは誰も思わなかっただろう。恐らくこの調子だと年末まで毎月嬉しい悲鳴を上げ続ける事になると思われる。

しかし、世界のあらゆる国で日本のような状況が起こっているわけではない。「今現在、死んだも同然の状況だ! ここでは何も起こっていないし、俺たちが自発的にライブを企画しようと努力しない限りはライブもありえない。時折、ショウが行われない事はないけれど、メタルに焦点が当てられる事なんてない。存在するのはいわゆるタレントのショウだけ」と、話してくれたのはバーレーン王国でNARJAHANAMとSMOULDERING IN FORGOTTENという二つのエクストリームなバンドで活動を続けているMardusだ。彼に、「現在、あなたの国のメタル・シーンではどのような動きがありますか」と尋ねたところ、返ってきたのが先の言葉だった。

バーレーンといえば、OSIRISやMotör Militiaが多くの人に知られた存在だが、ここ数年はNARJAHANAMとSMOULDERING IN FORGOTTENといったエクストリーム・メタルが広く認知され始めている。今回は、昨年末にセカンド・アルバムを発表したNARJAHANAMを取り上げる。

今から約10年前、当時GRAVEDOMに在籍していたMardusが始めたプロジェクトに、SMOULDERING IN FORGOTTENのBusacが2006年、セッション・メンバーとして加入する事でNARJAHANAMという二人編成のバンドが完成。Mardusいわく、ORPHANED LAND、MARDUK、BEHEMOTHから影響を受けており、バンドのコンセプトは、メタルとアラビアンなテーマを融合させて、ベリー・ダンスのグルーヴも感じ取れるような音楽を確立させる事。2007年にはデビュー・アルバム『Undama Tath'hur Al Shams Min Al Gharb』を発表。レコーディング時と仕上がった時の音質の差が激しく違い、その点でメンバーは落胆したというが、ホンモノの中東のバンドが生み出すアラビアンで邪悪な妖気を発する音楽に、アメリカやヨーロッパのコアなメタル・ファンはもとより、モロッコやエジプトといった中東圏から熱い支持を得ることができた。

その後、セカンド・アルバム『Wa Ma Khufiya Kana A’atham』を2013年末に発表する。その間の約6年は、このNARJAHANAMのMardusとBusacの二人共が活動するもうひとつのバンド、SMOULDERING IN FORGOTTENのアルバム制作とライブを主に行っていたということで、NARJAHANAMのセカンド・アルバムの曲はその活動の合間を縫ってゆっくりとしたペースで書かれたようだ。

NARJAHANAMに入れ込んだファンにとってこの6年は長かった。しかし、この期間に二人は別バンドを通してアルバム制作技術、作曲で新たな挑戦をして学び、また、OBSCURA、MELECHESH、NERVECELLといったバンドと同じステージに立つという経験を通して成長したことで、“俺たちはもっとできるんだ”という自信も培った。さらに、以前より良い機材も揃える事ができ、意味のある6年間であったといえる。ただ、問題が何もなかったかというと、そうでもないらしい。トイレの水道管が壊れてスタジオが水浸しになったり、レコーディングに使用していたパソコンがクラッシュするといったハプニングに見舞われたことも、アルバム発表が遅れた原因のひとつではあるようだ。

こうして届けられた『Wa Ma Khufiya Kana A’atham』は、よりヘヴィに、より荘厳に、よりアラビアンな旋律を伴って、なんとも凄まじい迫力に満ち満ちた作品となった。アルバム・タイトルを英訳すると『More Wicked Is That Which Remains Unseen』となるとMardusが教えてくれたが、これは、これまで人々が知らないことや聞いたこともないような事柄を意味していて、イスラム、アラブ圏で語られるジンという存在や黄泉の国、古代から現在まで連綿と続く神秘的な事柄を示しているらしい。ミステリーな部分を残しておきたいということから歌詞はいっさい記載されていないが、NARJAHANAMが表現しているのは黒魔術のような儀式、ジンの神話などを元にしたアラビアの暗部を描き出している。ブックレットには1ページごとに歌詞の内容と関連づけられた絵が描かれており、聴き手が想像力を働かせて内容を感じ取ってくれることをMardusは望んでいる。

退くことも怯むこともなく覆い尽くす邪気、為す術もなくひれ伏す僕。オカルティックでマジェスティック。これまで多くのエクストリームなバンドがアラビックな旋律を採用して作品を発表してきているが、本作は疑いようもなくトップ・クラスの一枚であり、バーレーンのメタルを支える重要なバンドである。
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サンプル動画は「Hushood Alnar」。

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