SYNERGY "Laika"

SYNERGY "Laika"

販売価格: 1,700円(税込)

商品詳細

香港のダークなプログレッシヴ・メタル・バンド、SYNERGY。
本作は『Laika』とタイトルされた彼らのファースト・アルバム。

1957年11月3日。
人工衛星スプートニク2号に乗せられて一匹の犬が飛び立った。その犬の名はライカ。ただの野良に過ぎなかった若い雌犬ではあったが、"地球を周回"することに成功した世界初の動物となる。けれども、彼女は生きて戻ってくることはなかったばかりか、技術不足からその死は最初から想定されていたのだ。
このことが明るみに出ると世間は大きく騒ぎ出す。しかし、彼女が命を賭して届けた貴重なデータが基になり、人類は有人飛行のための大きな一歩へと踏み出すことができたのもまた事実。
近年になって、宇宙へ飛び立ったライカは打上から7時間ほどで死亡していたという衝撃的な発表もされたが、その後も約5ヶ月ものあいだ軌道を飛び続け、最後は大気圏で流れ星のように輝きながら燃え尽きたとされる。
1958年4月14日のことだった。

星になったライカもアートワークに描かれている動物たちのように、今は楽しげに走り回ってくれているだろうか……

「それは栄光か悲劇か…… ライカは人間のために宇宙で孤独に死んだ。君はその孤独感を想像できるかい? けれども一方で、彼女は未知の領域を探索している。俺達の音楽も様々な可能性を探索できたら良いんだけどね」ーーSYNERGY

2012年に結成されたSYNERGYは、アルバム制作までに多少のメンバー・チェンジが行なわれ、ギタリストのDavey(MESSIAH、NOTHING NONE、ZOUNDS)、Wolf(INDenial)、ベーシストのManson(HERMETIC SILENCE)、ドラマーHoward(HERMETIC SILENCE、ELYSIUM)、女性ヴォーカリストBambiという布陣となった。

本作は前述した通り、宇宙を飛ぶライカをテーマにした小曲「Laika」をイントロにして幕を開ける。そんなSYNERGYのサウンドは、OPETHが作り上げたスタイルを踏襲しつつ、女性ヴォーカリストBambiのエグいヴォーカルと激しさをもってダークでヘヴィな世界をプログレッシヴに構築していく。
歌詞は英語と広東語を交えて作られており、輪廻転生で巡り会う恋人の物語「迴」、ディープ・ウェブから触発され冷酷な人間の不平等性を描く「優越論」、そして香港のバンドならではといった、民衆の望まぬ政権に染まっていく香港とマカオを罪の町ソドムとゴモラになぞらえた「Sodom and Gomorrah」など、彼らの扱うテーマは多岐にわたる。

実は香港のシーンにおいて、この手のスタイルのプログレッシヴ・メタルは殆ど例がなく、かなり貴重な存在。「今後はもっとヘヴィでモダンなプログレメタルの要素が増す」ということだが、まずは彼らのデビュー時の貴重な目撃者となり、その後の成長を見届けて欲しい。

2018年発表
特殊紙ジャケット仕様(厚手の黒地紙に銀のホットスタンプによるアートワーク。CDをくちばし状の形態で支える)

収録曲
01.Laika 1:35
02.夢道 7:49
03.Dromos Home 9:27
04.The First Filth 6:59
05.優越論 4:06
06.迴 8:19
07.Sodom and Gomorrah 8:59

アジアのバンドの音源が聴けるネットラジオ「Cinta KecilのASIAN ROCK RISING vol.95」にて「迴」を紹介。さらに詳しい情報をお伝えしてます。
YouTubeでの視聴は こちら
YouTube上での番組アーカイヴは こちら

サンプル動画は、2018年6月13日に演奏された「Dromos Home」のライヴ映像。

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