ASSAULT "In Aevum Et Illustrata" ミニ・ポスター付き

ASSAULT "In Aevum Et Illustrata" ミニ・ポスター付き

販売価格: 1,700円(税込)

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商品詳細

*パッケージ(スリップケース)の作りが粗い(歪みやスレなど)ですが、インドネシアのインディ・レーベル制作のため、ご理解ください。


それはすべてが秘密裏
わずか10年ほどで消滅したとされる秘密結社
本当に?
それは姿形を変え、密やかに世界を操っているのではないか?
謎が謎を呼び、疑念が晴れることはない
イルミナティ 
そのマジックに挑む


結成から15年を迎え、濃縮した味わいと風格が出てきたシンガポールのメロディック・デスメタル・バンドASSAULTの3作目にして2ndフル・アルバム。

スウェディッシュ・デスメタルの伝統を踏襲しながらミドル・テンポ中心のメロディック・デスメタルとして『The Exception Of The Revellions』EP(2011年)で歩みを始めたASSAULT。しかし、1stフルアルバム『The Fallen Reich』(2017年)ではより過激さを強め、バンド名に偽りなき一撃を放つ。そして本作『In Aevum Et Illustrata』では、これまでの流れを踏まえ、攻撃性とメロディに留意しつつもモダンな響きを纏わせることに成功。

これまで彼らは戦争や反権威主義的政権の問題を扱ってきたが、今回は世界を裏から操っていると考えられている秘密組織イルミナティ、それも啓蒙時代にアダム・ヴァイスハウプトによってバイエルンで1776年に創設されたオリジナルのイルミナティをテーマにしたコンセプト・アルバム。

悪魔的なまでに人を魅了し永続的に操ることができるのは隠されたものの力。ASSAULTは秘密のベールに包まれたイルミナティの歴史を辿りながら独自の解釈を見出す。

5曲目の「1788」には元MORS PRINCIPIUM ESTのAndy Gillionがギター・ソロでゲスト参加。

スリップケース入り
A5判ミニ・ポスター付き
2021年発表

収録曲
01.Ingolstadt 2:09
02.Oration Of Lies 4:04
03.MdcclxXVI : Novus Ordo Seclorum 4:31
04.Age Of Enlightenment 4:08
05.1788 4:33
06.Minerva 4:30
07.Signs Of Providence 3:21
08.Orders Of The Bavarian 5:25
09.The Awakening 5:01

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2022年5月のインタヴュー。

ヴォーカル:Clarence Chong
ギター:Hanesh
ギター:Noh
ベース:Syaz
ドラム:Mitch Goon

2011年『The Exceptions Of The Rebellions』 EP
2017年『The Fallen Reich』 1stフルアルバム
2021年『In Aevum Et Illustrata』 2ndフルアルバム

ARR:今回のアルバムのコンセプトは、1776年5月1日にアダム・ヴァイスハウプトがバイエルンで創設したイルミナティについてです。なぜこのアルバムで本家である彼のイルミナティを取り上げたのでしょうか。ひょっとしてドキュメンタリー映画『Illuminated(邦題:イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社)』(2019年)のような作品を観たことで触発されたとか。

Syaz:いや、俺たちはその映画は観ていない。イルミナティの研究はネットの情報源を頼りにしたんだ。『The Fallen Reich』(2017年)をリリース後、次作のアルバム・コンセプトを話し合っていた時に、メイン作詞家のClarenceからイルミナティの話題を持ちかけられた。『The Fallen Reich』では第二次世界大戦に関するトピックに触れていたけど、さらに歴史を遡り、世界の出来事を裏で操っている秘密組織の可能性や第一次世界大戦の原因について書こうと思った。その組織は秘密に包まれているからこそ、真実から大きく逸脱することなく、俺たちの解釈を少しばかりだけど自由に入れることができたと思うんだ。

ARR:アダム・ヴァイスハウプトがバイエルンのインゴルシュタットでイルミナティを設立したので、「Ingolstadt」をアルバムの冒頭に持ってきて物語が始まるのは納得です。そしてアルバムの中間には「1788」という曲があります。一般的に知られている情報では、本家イルミナティは1788年(1785年とも)に消滅したということですが、アダム・ヴァイスハウプトは「我が教団の偉大なる力はその隠蔽にある。決してその名で現れず、常に別の名と別の職業で覆われるように」と言っていました。ということは、彼のイルミナティは1788年以降も存続している可能性があるのでしょうか。まぁ、謎だらけで真実は一般人にはわかりかねますよね。なにはともあれ、このアルバムのストーリーを教えてください。アダム・ヴァイスハウプトのイルミナティについて、どのようにお考えですか。

Clarence: このアルバムのストーリーは、1776年5月1日にアダム・ヴァイスハウプトによって設立されたオリジナルのイルミナティが、ご指摘の通りドイツのバイエルンで設立されたところから始まっている。アルバム全体のコンセプトは、オリジナルのイルミナティ(1788年に消滅)のタイムラインを中心に構成されたものになっている。でも、その裏で大規模に組織された別の近代イルミナティの陰謀説も多くあるよね。アダム・ヴァイスハウプトのイルミナティに対する俺の認識は、宗教的な影響力を排除し、迷信に対抗することを目的とした団体、というのが本来の姿なのだろうと思う。だから、新世界の秩序を確立することを目的とした悪の秘密結社ではないんだけど、年月が経つにつれてメンバーが増え、本来の意図から逸脱し、最終的には衰退に繋がったんじゃないかな。

ARR:アートワークについてですが、中央に鎮座するのはミネルバですね。そして背後の黒い太陽のようなもの、手前の何かに覆われた惑星ようなもの、4人の男たち……このアートワークは何を表しているのでしょうか。

Syaz:そう、中央にはミネルバ、その手前にAjax、Agathon、Tiberius、Erasmus Roterodamusの4人が描かれている。それは、結成時のメンバー4人が名乗っていた秘匿名なんだ。このアートワークは、主にイルミナティ創設メンバーが新世界秩序の確立を目指し、ミネルバをその指導者的シンボルとしていることを表している。あと、黒い太陽のようなものは何かを表現しているわけではなく、アルバム・アートとして全体的にかっこよく見えると思っただけ。

*Syazは触れていませんが、アダム・ヴァイスハウプトはSpartacusという名を使っていたようです。

ARR:今回のアルバムは今までの作品と少し違うような気がします。アグレッシヴさを強調した前作『The Fallen Reich』よりも少しモダンで、よりメロディアス(それでもアグレッシヴ)だと感じました。これは意図的なものですか。

Noh:『The Exception Of The Revellions』EP(2011年)に収録されている曲は、純粋なイエテボリ・サウンドがベースになっていた。でもあの頃の俺はまだバンドに入ったばかりだったから、あの作品は自分が作った曲ではないんだ。で、次のアルバムはとてもメロディックでありつつも全体としては爆発的で生々しく、容赦のないものでなければならないと感じていた。ということで構想されたのが『The Fallen Reich』(2017年)のスタイル。俺がバンドの他のメンバーと一緒に曲作りしたのは、これが初めてだった。ところが今回の『In Aevum Et Illustrata』(2021年)に関しては、俺が全曲を書いた。ドラムからギターに移行したことで、いろいろなアイデアが浮かんできたんだよ。それに、『The Exception Of The Revellions』や『The Fallen Reich』の要素を取り入れたらクールだろうって思った。モダンでメロディックでありながらアグレッシヴなサウンドにしたかったんだ。これは2017年のことなんだけど、湧いてきた多くのアイデアを無駄にせず、新しい曲を作るためにそれらを投入することにしたんだ。

ARR:今のお話にも出てきましたが、前作と今作の間に、これまでドラムを叩いていたNohがギタリストに転向、新たにMitch Goonがドラマーとして加入しました。このラインアップの変化が新作のサウンドに影響を与えたということですね。

Noh:俺はMitchほどドラムが上手くないから、より強力なラインアップになったのは確かだよ。彼はスピードもスタミナもあるし、曲作りにも貢献してくれて今回の作品でも素晴らしいインプットを与えてくれた。俺個人としてはギターもドラムも決して上手い方じゃない。ただ自分が感じたことを曲作りに反映させ、あとは音楽が語ってくれるのを待つだけさ。

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サンプルは「Minerva」。

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