MEZA VIRS "Vida Sacrificium Meum Est"
MEZA VIRS "Vida Sacrificium Meum Est"
販売価格: 1,700円(税込)
商品詳細
2006年リリース。Dark Symphonic Death/Black Metal。
台湾のChthoniCの次に来るのはシンガポールのMEZA VIRS!!
収録曲
1.Tragic Vendetta 05:12
2.Shadows of Oblivion 05:41
3.Crestfallen 04:36
4.The Apocrypha 04:23
5.Release in Demise 05:50
6.Interlude 01:02
7.Hauntas Eternal 04:48
8.The Dwell Beneath 04:45
9.Vida Sacrificium 03:05
10.Reborn 06:07
11.Untitled (The Epitaph) 02:53
以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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思えば、台湾のCHTHONICと出会ったのはもう10年以上も前の事だが、その頃からこのバンドがアジア圏を代表するバンドのひとつとなるのは約束されていると感じ取れた。そんな彼らが、世界的にも徐々に知名度を上げ、ここ日本でも、ついに7月10日大阪、11日東京にて初の単独公演を行うことになったことは素直に嬉しい。是非とも多くの方に彼らのショウをご覧になっていただきたい。
ところで、マニアというのは常に飽くなき探究心を持ち合わせているものである。このCHTHONICに出会い、作品を楽しむ傍ら、さらにその世界を追求しようとすれば、すぐに同国のANTHELIONに行き着くことだろう。オリエンタルな要素はないものの、このバンドもシンフォニックでメロディアスなブラック・メタルをプレイしている良いバンドだ。
では、その次はどうすれば良いのか。私はシンガポールのMEZA VIRSを薦めたい。
2002年に結成されたMEZA VIRSは、男女ツイン・ヴォーカルのスタイルをとる6人組で、2006年にデビュー・アルバム『Vida Sacrificium Meum Est』を発表しているが、この作品は、シンガポールのTODAYという新聞が昨年選出した「Top10 Essential Singapore Albums」にも含まれたほどの品質の高さなのだ。
サウンド面といえば、影響を受けたのはDIMMU BORGIR、CRADLE OF FILTH、OPETH、EMPEROR、LACUNA COIL、THERION、THE GATHERING等といったところで、 東洋的なフレーズは用いないものの、近代国家シンガポールらしい非常に洗練された音作りで、シンフォニックな部分、ブラックな部分、ゴシックな部分と様々な要素が混在するスタイルを取っている。6人のメンバーがそれぞれ受けた影響が現れている、このバンドの複雑かつドラマティックなサウンドを一言で表現するのにちょっと苦労していたところ、フロントマンを務めるCedricが、ダークさというのを念頭においているから、” ダーク・ シンフォニック・メタル”という解釈でOKだ、と助け舟を出してくれた。確かにそのくらいの広い視点で捉えたほうが良いだろう。
私は運良く、数年前に彼らのライブも観ることも出来たが、全身黒尽くめの衣装を纏ったメンバーの演出と、きっちりした演奏。そしてなによりも、Cedricのフロントマンとしてのパフォーマンスは観る者を惹きつける魅力に溢れたアグレッシヴなものだったことを記憶している。
今回、このMEZA VIRSを紹介したのには、音楽的にCHTHONICと近い部分があるというのもひとつであり、是非、ここまでマニアの触手を伸ばしてもらいたいと思っているのもあるが、実は、MEZA VIRSのCedricと話していたら、昔のCHTHONICのFreddyのイメージとダブり、それ以来、私の中ではいつもこの2つのバンドが繋がってしまうのだ。もちろん、性格とかそういうのではなく、ただなんとなく、時折醸しだす雰囲気が似ていただけだと思う。
それはともかく、CedricはInversion Studioのオーナーでもあり、プロデューサーやエンジニアとしても活躍してシンガポールのシーンを支えている。ちなみに、以前、このコーナーで紹介したMELTG SNOWのアルバムも彼が関わった作品である。
今後、MEZA VIRSとCedricはシンガポールの重要なポストに立つ人材であることは間違いないと私は感じている。
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台湾のChthoniCの次に来るのはシンガポールのMEZA VIRS!!
収録曲
1.Tragic Vendetta 05:12
2.Shadows of Oblivion 05:41
3.Crestfallen 04:36
4.The Apocrypha 04:23
5.Release in Demise 05:50
6.Interlude 01:02
7.Hauntas Eternal 04:48
8.The Dwell Beneath 04:45
9.Vida Sacrificium 03:05
10.Reborn 06:07
11.Untitled (The Epitaph) 02:53
以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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思えば、台湾のCHTHONICと出会ったのはもう10年以上も前の事だが、その頃からこのバンドがアジア圏を代表するバンドのひとつとなるのは約束されていると感じ取れた。そんな彼らが、世界的にも徐々に知名度を上げ、ここ日本でも、ついに7月10日大阪、11日東京にて初の単独公演を行うことになったことは素直に嬉しい。是非とも多くの方に彼らのショウをご覧になっていただきたい。
ところで、マニアというのは常に飽くなき探究心を持ち合わせているものである。このCHTHONICに出会い、作品を楽しむ傍ら、さらにその世界を追求しようとすれば、すぐに同国のANTHELIONに行き着くことだろう。オリエンタルな要素はないものの、このバンドもシンフォニックでメロディアスなブラック・メタルをプレイしている良いバンドだ。
では、その次はどうすれば良いのか。私はシンガポールのMEZA VIRSを薦めたい。
2002年に結成されたMEZA VIRSは、男女ツイン・ヴォーカルのスタイルをとる6人組で、2006年にデビュー・アルバム『Vida Sacrificium Meum Est』を発表しているが、この作品は、シンガポールのTODAYという新聞が昨年選出した「Top10 Essential Singapore Albums」にも含まれたほどの品質の高さなのだ。
サウンド面といえば、影響を受けたのはDIMMU BORGIR、CRADLE OF FILTH、OPETH、EMPEROR、LACUNA COIL、THERION、THE GATHERING等といったところで、 東洋的なフレーズは用いないものの、近代国家シンガポールらしい非常に洗練された音作りで、シンフォニックな部分、ブラックな部分、ゴシックな部分と様々な要素が混在するスタイルを取っている。6人のメンバーがそれぞれ受けた影響が現れている、このバンドの複雑かつドラマティックなサウンドを一言で表現するのにちょっと苦労していたところ、フロントマンを務めるCedricが、ダークさというのを念頭においているから、” ダーク・ シンフォニック・メタル”という解釈でOKだ、と助け舟を出してくれた。確かにそのくらいの広い視点で捉えたほうが良いだろう。
私は運良く、数年前に彼らのライブも観ることも出来たが、全身黒尽くめの衣装を纏ったメンバーの演出と、きっちりした演奏。そしてなによりも、Cedricのフロントマンとしてのパフォーマンスは観る者を惹きつける魅力に溢れたアグレッシヴなものだったことを記憶している。
今回、このMEZA VIRSを紹介したのには、音楽的にCHTHONICと近い部分があるというのもひとつであり、是非、ここまでマニアの触手を伸ばしてもらいたいと思っているのもあるが、実は、MEZA VIRSのCedricと話していたら、昔のCHTHONICのFreddyのイメージとダブり、それ以来、私の中ではいつもこの2つのバンドが繋がってしまうのだ。もちろん、性格とかそういうのではなく、ただなんとなく、時折醸しだす雰囲気が似ていただけだと思う。
それはともかく、CedricはInversion Studioのオーナーでもあり、プロデューサーやエンジニアとしても活躍してシンガポールのシーンを支えている。ちなみに、以前、このコーナーで紹介したMELTG SNOWのアルバムも彼が関わった作品である。
今後、MEZA VIRSとCedricはシンガポールの重要なポストに立つ人材であることは間違いないと私は感じている。
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