INCARNATION OF SETH "Legion Of Seth" CD-R

INCARNATION OF SETH "Legion Of Seth" CD-R

販売価格: 1,000円(税込)

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CHILDREN OF BODOM等に影響を受けたシンガポールの若手メロデスのデモ。キーボード、ツインギターのハーモニーとバトル、そして注目すべきは女性ヴォーカル。野太いわけではないのに、とうてい女性とは思えない声質。E-THEREALに続く注目バンド。

2010年リリース。

*CD-R仕様です。

収録曲
01.Beyond These Graves 4:18
02.Enslaved 5:33
03.Seker's Mass Chaos 4:26
04.Throne For Grievance 4:07
05.In The Eyes Of Insanity 5:33

以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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シンガポールという国には日本人が思っている以上にロック/メタル・バンドが存在しており、近年、その質の高さは注目に値する。という話をしながら中堅バンドを紹介してきたが、今回は少し違った視点から若いバンドも紹介しよう。

メタルという音楽がその地である程度根付いて支持されるようになれば、女性を看板ヴォーカリストとして活動するも増えてくるように思う。今、世界を見渡せば、フロントに女性を構える様々なスタイルのバンドが数多く出現しており、まさに百花繚乱と言える。その中で、クリーン・トーンを殆ど使わずに男勝りなディストーション・ヴォイスで勝負する有名なバンドと言えば、ARCH ENEMY、HOLY MOSES、DECADENCE、日本国内で言えば、JURASSIC JADEやSHADOWといったバンドを挙げることができる。

では、シンガポールはどうかと言うと、E-THEREALというメロディック・デス・メタル・バンドが90年代中期より存在しており、ここ数年は女性ヴォーカリストを加入させて活動している。

そして、もう一つ紹介したいのが今年、『Legion Of Seth』という5曲入りのファースト・デモをリリースしたばかりのキーボーディストを含むツイン・ギターの6人組メロディック・デス・メタル・バンド、INCARNATION OF SETHだ。

バンドの結成は2007年で、それまで別々のバンドで活動していたメンバーが集まり、メロディック・デス/ブラック・メタルといった感じの曲を書くことによって始まったようだが、現在のメンバーに落ち着いたのは2009年になってからのようだ。

ちょうど一月前、メンバー全員に会う機会があり、軽食を取りながら談笑させていただいたが、バンドのリーダー的存在であるギタリストのYan曰く、ヴォーカリストの選考にあたっては何回もオーディションを繰り返したが、その中で一番インパクトがあって異彩放っていたのがAnnという女性だったという。

実際、彼らのデモ『Legion OF Seth』で聴ける彼女の声は、メンバー写真を見なければ、女性が歌っているなどと想像することが難しいほど強烈な歌唱であり、直接、目の前でAnnに会った私ですら未だに信じられないくらいだ。ちなみに、普段は清楚な感じのオーラを出す彼女だが、長身の部類に入るので、ステージ上のパフォーマンス次第では聴衆を魅了できる存在になるのではないかと思われる。

また、彼らの音楽はCHILDREN OF BODOM等に影響を受けたと言うとおり、現在の所、その手のメロディック・デス・メタルであり、YanとPolのツイン・ギターが泣いたりハモったりしながらグイグイと突き進む中、Annが咆哮を上げ、Sidのキーボードが空間を広げる役割を果たしている。

ここでAnnと並んで注目したいのが、キーボーディストのSidである。このファースト・デモでにおける彼のプレイは数多のメロディック・デス・メタルで聴けるオーソドックスなスタイルではあるが、実は、彼の父は80年代初期から中期にかけて素晴らしいアルバムを残したハード・ロック・バンド、THE UNWANTEDのリーダーにしてキーボーディストだったM.Saidだ。

THE UNWANTEDと言えば、シンガポールではKEMBARA、SWEET CHARITY、RUSTY BLADE辺りに続いて重要なバンドである。息子に会った翌日、私は父親にも会いに行った。その父親曰く、息子にはキーボード・プレイに関して何も教えていないという。

偉大な父を持ち、同じ楽器を選んだ以上、期待を寄せられたり、比べられたりとプレッシャーが掛かるのは避けられないからなのか、父は父、子は子としてやっているのだろう。しかし、もしも、息子が父親のプレイを学んだとしたら、現代的な音楽スタイルにビンテージ感のあるキーボードが絡む面白いバンドになるのではないかと、勝手に余計な期待もしたくなるのだ。

INCARNATION OF SETH。まだまだ、生まれたばかりではあるが、今後の成長がとても気になるバンドのひとつと言える。
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