ALBATROSS/VESTAL CLARET スプリット

ALBATROSS/VESTAL CLARET スプリット

販売価格: 1,300(税込)

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商品詳細

インドはムンバイのホラー・メタルALBATROSSのEP『The Kissing Flies』と、アメリカはコネチカットのオカルト・メタル VESTAL CLARETのEP『Black Priest』をカップリングした極上のB級ホラー映画を観ているようなキッチュな一枚。どちらのバンドもとても素晴らしい作品に仕上がっています。

自らがホラー・ファンであると共に、KING DIAMONDからも強烈なインスピレーションを得て生まれたALBATROSSの恐怖劇場第2幕は、様々な声色と場面転換を盛り込みつつ、死を運ぶ吸血蝿によって壊滅してゆく街中へと一気に聴く者を引きずり込んでいく。お前は目を閉じて逃げ切れるか?

ゲスト:Murari Vasudevan(RAT KING)、 Niklas Stalvind(スウェーデンのWOLF)、The Demonstealer(DEMONIC RESURRECTION)

「Cinta KecilのASIAN ROCK RISING」
vol.77の1曲目でUncle Sunny At The Tavernを紹介しております。
最新の放送以外はスティッカム・プレイヤーのMenuからミュージックへ進み、お聴きになりたい過去の放送をクリックしてください。

2012年リリース。
見開き紙ジャケット仕様。

収録曲
ALBATROSS
01.Wither 1:43
02.Uncle Sunny At The Tavern 6:56
03.Kissing Flies 10:04
04.From Ashes Comes Life 8:16
VESTAL CLARET
05.Black Priest 17:24


以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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昨今は、80年代から活動を続けるバンドはもとより、80年代に活躍したバンドが突如復活してアルバムを発表して驚かせてくれる事もあるが、若手のバンドも80年代のメタルに敬意を表した作品を発表したり、N.W.O.T.H.M.なる新たなる流れを作り出し、新旧のメタル・ファンを喜ばし続けてくれている。そんな中で90年代から活動を続け、もはや中堅どころとなったスウェーデンのWOLFは、80年代の正統派といわれるバンド達のエッセンスをうまく取り込み、今ではその筋のトップの座についているのはご存知の通り。

実は、そのWOLFのヴォーカリストであるNiklas Stålvindがゲストとして参加し、ミックスまで行ったインドのバンドの作品が先月末に発表になった。

その作品とは、ALBATROSSの『The Kissing Flies』。

以前、このコーナーで一度取り上げた事もあるバンドなので、もしも覚えていてくれている方がいらっしゃったら本当に嬉しいけれども、「忘れた」とか「知らない」という答えでもかまいません。今一度、簡潔にお伝えしましょう。

ALBATROSSはインドはムンバイの出身で、それまでOLD MONKSで活動していたベーシストRiju Dasguptaのソロとして発足したものがベースとなって、やがてそれがALBATROSSというバンド形態へと変貌を遂げた。そして2010年にデビュー作として発表されたのが『Dinner Is You』なるEP。こちらは、ホラー愛好家として自他ともに認めるRijuが書き下ろした食人をテーマにした作品で、インド初の本格的ホラー・メタル・バンドとしてなかなかの話題となったのです。

さらに、この『Dinner Is You』のマスタリングを手掛けたのは、KING DIAMOND、EF BAND、ILLWILL、DEATH等のバンドでその名を知られるギタリスト、Andy LaRocque。そう、RijuはKING DIAMONDの『Abigail』と出会ったことがきっかけとなって、自身の進むべき道を見出し、ALBATROSSというバンドを誕生させたという経緯があるので、この人選はしごく当然。当然ではあるけれども、あのAndy LaRocqueを納得させて仕事を引き受けさせてしまうだけの魅力を持っているのはやはり凄いと言わざるを得ない。

そしてその『Dinner Is You』から約一年半。バンドは、『The Kissing Flies』という新たな恐怖を我々の前に突きつけてきた。もちろん、 人を食ったような、そして嘲るような、まるで殺人道化師のごとき恐怖感覚は健在。 今回テーマとして選んだのは、蝿。もはやアートワークがすべてを表しているといってもいいくらいだが、ツェツェバエよろしく、人の目から吸血する蝿によって街が壊滅状態になる物語。このバンドの特色の一つとも言える独特なハイトーンと数種の声色を使い分けるBiprorshee Dasがシアトリカルに話を紡ぎ、場面場面で曲を展開しながら聴く者を一気に恐怖劇場へ引きずり込んでしまう。

今作ではギターが二人とも入れ替わっていて、一人は理論派でテクニカルなVigneshkumar Venkatraman、もう一人は地元ムンバイでその名を広く知られたNishith Hegdeなる人物。ギターの音色、リフの構成、どれをとっても緻密に計算されているのがよくわかるし、より80年代的な雰囲気を作品全体から匂わせているのが特徴だと思う。ここまで用意されたら、我々は迫り来る蝿の恐怖におののき、逃げ惑うだけでいいのだから、かえって気が楽なのではないだろうか。

で、その場面設定として一役買っているのが前述のNiklas Stålvind(WOLFのヴォーカリスト)で、Uncle Sunnyという役柄でいかにも彼らしい強靭な喉を披露している。その他にも、DEMONIC RESURRECTIONのThe Demonstealerや、RAT KINGのMurari Vasudevanがゲスト参加して個々の持ち味をALBATROSSに加味しているが、インドのメタルに精通している人ならニヤリとして納得できるはず。

前作でインド以外でも注目されたALBATROSSだが、今回もマニアックなメタル・ファンの目に留まるだけの品質の作品を送り出してきた。いや、前作以上と言ってもいい。そして今後は、大きなフェスティヴァルに参加する事も決まっているようなので、さらにALBATROSSの名前が広まるのではないかと期待している。

なお、今回の『The Kissing Flies』は4曲で約27分のEPだが、アメリカのオカルト・メタル・バンドVESTAL CLARETの『Black Point』(1曲で17分!)とのスプリット作品。通して聴くと、深夜の映画館でキッチュかつ極上のB級ホラーを2本立てで観ているような、そんな気分にさせられる一枚。
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