AGE OF SINFONIA "Capriccio;An End & A Beginning"

AGE OF SINFONIA "Capriccio;An End & A Beginning"

販売価格: 1,200円(税込)

偉大なる聴衆よ
仮面をつけ 馳せ参じ
気まぐれに 一輪の薔薇を手向けよ
我 ここにシンフォニーの幕開けを宣言す

それまでこのジャンルは皆無といってもよかったシンガポールに突如として現れたシンフォニック・メタル、 AGE OF SINFONIA。たおやかに憂いを運ぶオペラティックな女性ボーカルとクラシカルなヴァイオリニストを擁する6人組が巻き起こすシンフォニーの嵐、その序曲。

2011年リリース。
デビューEP。
見開き紙ジャケット仕様。

収録曲
01.Fair-Weather Love 05:44
02.Unfrozen 06:49
03.Forevermore 04:37

以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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女性ヴォーカリストを配したシンフォニック・メタル系バンドの人気の高さは相変わらずであり、今現在でもあらゆる国からバンドが誕生している。ただ、アジア圏からビッグになって世界に羽ばたいたバントとなると、まだほとんど見受けられない。そこで、未来を見据えて、このバンドは見込みがあると思える逸材を紹介しておこう。

新たなるシンフォニー時代の幕開けを喚起するように与えられたという、その名はAGE OF SINFONIA。シンガポールのバンドだ。ざっと振り返ってみると、シンフォニックな要素を持っていて活動を続けているシンガポールのメタル・バンドと言えば、MEZA VIRSぐらいだったはずが、そこに新たな風を吹かせようとしているのが彼らだ。

バンドの結成は2008年。 NIGHTWISHをはじめとするシンフォニック・メタルに入れ込んでいた兄弟、Rasen(ギター)とJack(キーボード)によって始められた。幾度かメンバーは入れ替わっているものの、音楽フォーラムを通してElfie(ドラム)と知り合い、 Elfieは兄弟であるAndy(ベース)を推薦して共にメンバーとなる。その後、 JC(ヴァイオリン)とも音楽フォーラムで知り合い、友人からの紹介という形でSavvia(ヴォーカル)が加入することによってラインアップが完成し、2010年2月からはこのメンバーで固定して活動を行っている。

バンドは2011年に3曲入りデビューEP『Capriccio;An End & A Beginning』をリリース。本作は、メゾ・ソプラノ・ヴォイスで男女の恋物語をドラマ性のある格調高いオペラ的表現を用いて制作されている。この手のサウンドがシンガポール国内から出てくる事は珍しい事から注目を集める事は必然だが、2012年にインドネシアやフィリピンでショウを行い、結果として今では東南アジア圏、さらにはブラジルにもファンを持つようになっていることから、その音楽的な魅力が確かなものだという証明にもなっている。

AGE OF SINFONIAはシンフォニック・メタルではあるが、実のところ、メンバーはそれぞれいろんな音楽からの影響を受けている。 Rasen(ギター)とJack(キーボード)兄弟はシンフォニックでネオクラシカルな部分、 Elfie(ドラム)は過去にパンクやハードコアに入れ込んでおり、 Andy(ベース)はスカや、ファンク、ジャズに傾倒していた。そして、JC(ヴァイオリン)は完全にクラシック畑の人であり、 Savvia(ヴォーカル)は100%メタラーだという話を聞いている。そんな多様な音楽性を持ったメンバーが集まる事によってAGE OF SINFONIAならではのサウンドが生まれているのだが、初期の頃はNIGHTWISHからの影響を受けていた彼らも徐々に変化してきているという。楽曲の骨子を書いているJack(キーボード)は、自己の内側に漂う本能を解放して曲を生み出していると語っていたが、彼自身ダークなムードを好むようで、徐々にヘヴィな方向へ向かってきているらしい。バンドを例に挙げるなら現在多くの影響を受けているのはEPICAだとのこと。また、バンドはアコースティックでのショウも開催し、ジャンルの境界線を越え、バンドとしての新たなる可能性を探る挑戦も行っているので、今後の作品にその経験が生かされる事もあるだろう。

『Capriccio;An End & A Beginning』が発表されて約2年近い月日が経とうとしているが、シンガポールの音楽イベントや、海外でのツアーを通してより大きく成長した姿をフル・アルバムという形で今年の中頃には発表する予定だ。どうやらデビューEPとはまた少し違ったサウンドになるようだが、その前に彼らはシングル『Facade Of Smiles』を用意している。デビューEPはシンガポールでも最も有名なエンジニアLeonard Soosayを起用していたが、このシングルはMEZA VIRSのCedicを迎えて制作されている。バンドの進歩、Cedricのアプローチも気になるところだが、まずは、『Capriccio;An End & A Beginning』に触れ、AGE OF SINFONIAの成長して行く姿を最初から見届けて頂きたい。私は、彼らのその楽曲の内容や積極的な活動の姿勢を見て、シンガポールを飛び出して大きくなれる要素が揃っているバンドの一つだと感じている。

なお、2011年4月にシンガポールでYOUR ARE NOT ALONEという東日本大震災に対するチャリティ・イベントが行われ、そのすべての収益はシンガポール赤十字社へ送られているが、AGE OF SINFONIAもこのイベントに参加し、EPの売り上げを寄付していることを付け加えておく。
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