BEVAR SEA “Bevar Sea”

BEVAR SEA “Bevar Sea”

販売価格: 1,400円(税込)

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70年代ブルーズ・ロックがベースにあるインドのストーナー/ドゥーム・バンド、BEVAR SEAのデビュー・アルバム。
BLACK SABBATH、ELECTRIC WIZARD、TROUBLE、KYUSS、SLEEP、CORROSION OF CONFORMITY、CHURCH OF MISERY、GRAND MAGUS辺りが好きな方へ。
Billy Anderson(BONGZILLA、CATHEDRAL、EYEHATEGOD、HIGH ON FIRE、ORANGE GOBLIN)によるミキシング&マスタリング。

2012年リリース。
三面開きデジパック仕様。

収録曲
01.The Smiler 7:42
02.Abishtu 8:47
03.Universal Sleeper 9:38
04.Mono Gnome 17:07

以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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ドゥーム・メタル界の立役者のひとつ、CATHEDRALが『The Last Spire』というアルバムを最後に解散するという。その、一方でBLACK SABBATHは日本の地を踏み、『13』という新作を発表している。なんともファンの気持ちをグルーヴィに揺さぶってくれる彼らだが、もちろん多くのバンドに多大なる影響を与え続けてきたことは言うまでもない。

というわけで、今回はインドはバンガロールのドゥーム/ストーナー系バンド、BEVAR SEA。なにが、“というわけ”なのかというと、彼らもまた、BLACK SABBATHやCATHEDRALをはじめ、TROUBLE、HIGH ON FIRE、THE OBSESSED、CHURCH OF MISERYといったバンドの影響を出しているバンドだからだ。

バンドの結成は2010年。極初期はSrikanth PanamanとKaustubh Thirumalaiの二人によるプロジェクトとして始まったようだ。当時、よく二人が集まっては好んで聴いていたのがドゥーム/ストーナー系のバンド達ということで、自然とそういうタイプの曲を書くようになったという。そうやって出来た曲を仲間をいろいろと集めて演奏していたようだが、最初からのメンバーで残っているのはギタリストでメイン・ソングライターであるSrikanth Panamanのみとなっている。メンバーが安定していない時期、あのアメリカのサイケ/ドローンのQUEEN ELEPHANTINEのヴォーカリストがバンガロールへ遊びにきたことがあって、その時に歌ってもらっていたこともあるらしい。結局のところ、現在のメンバーが固まるまで2、3年かかっている。

Ganesh Krishnaswamy(ヴォーカル)
Srikanth Panaman(ギター)
Rahul Chacko(ギター)
Avinash Ramchander(ベース)
Deepak Raghu(ドラム)

Rahul Chackoは他の都市に住んでいて、Srikanth Panamanと以前から連絡を取る間柄だったようだが、仕事の関係でバンガロールに移ってきて、 BEVAR SEAへと加入する事になった。もともと、Srikanth Panamanはツイン・ギター編成にする意向があったらしい。

Deepak Raghuに関しては、海外から帰国したばかりで参加できるバンドを探していたが、ちょうどBEVAR SEAからもドラムが抜けたところだったので、上手い具合に加入しているが、彼はインドのドゥーム界のパイオニアであるDYING EMBRACEの再結成メンバーとしても活動を始めている。

Ganesh Krishnaswamyは以前、KRYPTOSでベースとヴォーカル担当していた経験を持つ人物だが、オーディションでBLACK SABBATHの「Zero The Hero」を歌ってもらい、すぐに彼に決定したという。

そして、大のBLACK SABBATHファンでグルーヴィで味のあるプレイをするベーシスト、 Avinash Ramchanderが加入する事によって現在のラインナップとなる。

バンドは2012年にデビュー・アルバム『Bevar Sea』を発表。これはかなりの注目を集めた作品となった。これまでにドゥーム系のメタル・バンドはインドにも存在していたが、BLACK SABBATHからの影響が大きい、70年代のブルーズ・ロックをベースにしたドゥーム/ストーナー・サウンドできちんと作品を発表したのは、おそらく、このBEVAR SEAが初だからだ。メンバーの Srikanth Panaman曰く、「みんな、サバスっぽい音楽が好きなんだけど、そういうバンドが今までインドにはいなかった。そこに俺たちが出てきたからウケてるんだと思うよ」ということだ。

作品に収められているのはたったの4曲。ただし、すべて10分前後の大作となっていて聴きごたえは十分。「まずはなにはともあれ、リフだ!」ということで、作曲は印象的で強烈なリフを一発思いつくところから楽曲を広げていくというだけあって、どの曲にも馴染みやすく自然と体を動かされるようなリフが満載。しかし、ただリフだけで押すわけでもなく、ギター・ソロはかなりメロディアスでサイケな雰囲気も出している。実はこの辺り、アートワークにも現れており、二種類の大きく波打つ海原がヘヴィなグルーヴ感と幻想的な視覚をもって、サイケデリックへ傾倒していることも示しているという。大海のうねりに揺さぶられ、悪い幻覚を見せられるようなそんな感覚。

インド初の本格的ドゥーム/ストーナーとして良く出来た作品だが、その手助けをミックスとマスタリング方面から行ったのは、SLEEP、HIGH ON FIRE、CATHEDRAL、ORANGE GOBLIN等を手掛けてきたBilly Anderson。その手のサウンドを熟知した彼がBEVAR SEAの輪郭をより明確にさせている。サウンド・スタイルの話題性のみならず、きちんとした品質の作品なのだ。

今のところ、次作のレコーディングは来年に入ってからだと聞いているが、BEVAR SEAはドゥーミーな雰囲気を持ったバンドを集めてコンサートを主催したりと、積極的な活動をみせており、まだその芽はチラホラと出てきたばかりだが、このままいけば、将来的にはバンガロールがドゥームの中心都市となる様相もみせているらしい。つまり、このBEVAR SEAがインドに新たなドゥーム・シーンを定着させる中心バンドとなる可能性が大いにあるという事だ。またひとつインドのメタル・シーンを形成する注目すべきバンドが出てきた。
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動画は「Mono Gnome」のサンプル

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